皆さん、こんにちは。植田です。
今日はですね、ちょっと面白い記事を見つけたので共有します。Web担当者Forumさんで、海外のSEO専門家20人が「2026年のSEOトレンド」を予測するという記事が前編・中編・後編の3本立てで公開されていまして。これがね、けっこう示唆に富んでいるんですよ。
で、全部読むとかなりのボリュームなので、僕なりに「ここは中小企業の経営者さんにも知っておいてほしいな」というポイントを噛み砕いてお伝えしようと思います。
「AIモード」が当たり前になる時代、何が変わるのか
まず一番大きなトピックがこれです。Google検索に「AIモード」というのが搭載されて、これが主流の検索方法になりつつあるという話。
つまりどういうことかというと、今まではGoogleで何か検索すると、ズラッとサイトのリストが出てきましたよね。あれが、AIが会話形式で答えをまとめてくれる形にどんどん変わっていくということです。
面白いのはここで、専門家たちが口を揃えて言っていたのが「もう全員に同じ検索結果は表示されない」ということ。ユーザーの検索履歴や好みに合わせて、AIが一人ひとりに最適化された回答を返すようになる。なので、従来の「このキーワードで何位」という追い方だけでは対応しきれなくなるわけです。
じゃあ何で勝負するのか? 答えは「信頼」と「独自性」
「キーワードで上位を取る」の次に来るのが何かというと、ブランドとしての信頼なんですね。
AIがどこから情報を引っ張ってくるかというと、ネット上でよくメンションされていて、レビューや口コミの評判が良くて、質の高い被リンクがあるブランドを優先するそうです。わかりやすく言うと、「この会社(人)の情報なら間違いない」とAIに認識されるかどうか、これが鍵になるということです。
なおかつ、もうひとつ大事なポイントがあって。AIは既存の情報をまとめて回答を作るので、どこにでもあるような情報を書き直しただけのコンテンツは、AIに引用してもらえない。AIが引用したくなるのは、よそでは得られない独自のデータや知見、信頼できる情報源からの発信だということです。
だからこそ、「うちの会社だから言えること」「現場で実際に経験したこと」を発信するのが、今まで以上に大事になってくるんですよね。
「クリックされない検索」が増える現実とどう向き合うか
中編で出てきた話で印象的だったのが、「未来はクリックレスになりつつある」という指摘です。
つまり、AIが検索結果の中で答えを完結させてしまうので、わざわざサイトに訪問してくれるユーザーが減っていく。オーガニックトラフィック、要は自然検索からのアクセスは今後も減少傾向が続くだろうと、複数の専門家が予測しています。
これ、聞くとちょっとドキッとしますよね。でも、だからといって「SEOは終わり」ということではないんです。
ポイントはひとつだけ。「サイトに来てもらう」ことだけをゴールにしないということ。SNSやYouTube、ポッドキャストなど、いろんなチャネルでブランドの存在感を出していく。テキストだけじゃなくて、動画やチェックリスト、テンプレートなど形式を変えてコンテンツを出していく。そうやって多面的にユーザーとの接点を作っていくブランドが、AIの回答の中でも安定して引用されやすくなるということなんです。
後編のキーワードは「デジタルPR」と「ブランドマーケティング」
後編で強調されていたのが、SEOはもう単独の施策じゃなくて、ブランドマーケティングやPR活動と一体で考えないといけないよ、ということ。
たとえば、信頼性の高いメディアに自社の専門家が登場してインタビューを受けたり、独自の調査データを公開してニュースとして取り上げてもらったり。こういった「デジタルPR」が、AI検索でのビジビリティ(露出度)を高めるうえで非常に効果的だということです。
なぜかというと、AIツールは「この情報は信頼できる」と判断する材料として、権威あるメディアでの言及や第三者からの評価を重視するから。自分で「うちはすごいですよ」と言うよりも、外からの評価が積み重なっているほうが、AIにも人にも信頼されるということですね。
まとめ:知っておくだけで、次の一手が変わる
ここまでの話をざっとまとめると、2026年のSEOのトレンドは大きく3つです。
ひとつめ、AI検索が主流になるので「誰に信頼されているか」がこれまで以上に重要になる。ふたつめ、クリックされない検索が増える中で、テキスト以外の多様な形式やチャネルで情報発信する必要がある。みっつめ、SEOだけを単体でやるんじゃなくて、ブランド構築やPR活動と一緒に取り組む時代になっている。
「うちみたいな中小企業には関係ないよ」と思うかもしれないんですけど、実はこういう変化こそ中小企業にチャンスがあるというふうに僕は思っています。大企業にはない現場のリアルな情報や、お客様との距離の近さ。それがAI時代においては最大の武器になり得る。
まあ何にせよ、知ってるかどうかで差がつく話ですので、頭の片隅に入れておいていただければと思います。
